自然栽培で米作り ~お米の乾燥編~

自給自足・手仕事

どうも。しゅんすけです。
先日稲刈りの話をさせていただきましたが、今回は乾燥の話です。
この辺りまでくると、米作りに無縁の暮らしをしてきたぼくとしては「?」がたくさん浮かぶ作業になります。(^^)

「まあ、乾燥はさせてそうだけど・・・」
正直その程度の知識しか持ち合わせていなかったのですが、色々と教えていただく中で、その理由ややり方なんかも見えてきました。

例によって、ぼく一人での作業になるので、なかなか骨の折れることもありましたが、これも結構楽しいんです。笑
初めての作業はなんだって未知。
だからこそ面白いんですよね―――。

では、自然栽培でお米作り「乾燥編」です。
どうぞご覧ください。

なんでお米を乾燥させるのか?

ではまず、そもそも「なんで乾燥させるの?」という素人質問からです。笑
理由は大きく二つ。(本当はもっとあるかもしれませんが)

一つ目は「お米を長期保存させるため」です。
農家さん達は一年で大量のお米を作ります。
当然、それらは1~3ヶ月程度で食べきる量ではありません。
そんな量だったら、日本でお米を食べられるのは1月までとかになっちゃいますので。笑

そのため、お米の水分を抜いて、長持ちさせるそうです。
水分が多いとカビたり虫が付いたりしやすくなるので、適切な水分量で管理するのが重要だそうです。

二つ目は「美味しくなるから」です。
稲刈り直後のお米って、当然ですが、お米と稲わらが一体となっています。
その際、稲わらにも結構な量の栄養が蓄えられているんですね。

で、その稲わらに蓄えられた栄養は、ゆっくりと乾燥させる過程で、お米の方に移っていくんだそうです。
そうすることで、お米の栄養価が高まり、味も美味しくなるんだとか。
自然って、すごいですよね・・・。

これが、ぼくが理解した範囲の「お米を乾燥させる理由」です。

あとは、十分に乾燥していないと、脱穀の時にお米がボロボロになってしまうというのもあるらしいですね。(^^)

杭掛けで乾燥させる(稲架掛けとの違い)

ということで、お米を乾燥させる理由もわかったので、今度は実際のやり方です。
少しお米作りを調べたことがある人なら「稲架掛け(はざがけ)」というのを聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

お米を干す時のメジャーなやり方で、横に渡した棒に刈り取ったお米をかけていく方法です。
ぼくもこっちの方がイメージが強かったんですが、この辺りでは「杭掛け」というのが主流みたいです。

これはネット情報ですが、稲架掛けはお日様の光で乾燥させることを念頭においてるから、広げて干すのに対し、杭掛けは風で乾燥させることを目的としているからこの形なんだとか。

地域によって、日照時間の違いとか、風の強さとかが違うので、やり方に違いがあるのも納得です。
その地域のやり方ひとつとってみても、ちゃんと理由があるっていうのが面白いですね。(^^)

はい。
それで、杭掛けなんですが。
こんな手順です。

①地面に鉄の棒で思いっきり穴を開けます。(直径5~10cmくらい)
②その穴に棒を差し込みます。
③差し込んだ棒に短い棒を十字に括り付けます。(地面から20~30cmくらい)
④刈り取った稲を干していきます。

めちゃくちゃざっくりですが。笑
干す時は、束にした稲を縛り、お米の向きが互い違いになるように順番に干していきます。

そうすることで、まんべんなく乾燥させることができるんだとか。
(これがなかなか難しかったです。)

なかなか苦労しましたが、なんとか杭掛け完成です!
見た目だけは、なんとなくそれっぽい感じになったので、個人的には満足してます。笑

本当に倒れないのか??

で、素人の感想としてまず出てくるのが「本当に倒れないのか??」です。

答えは「倒れることもある」とのことでした。笑

そりゃ当然と言えば当然ですが・・・。笑

じゃあ、ぼくの杭掛けはどうかというと・・・!?

翌日二本倒れました!!

まじかーでしたね・・・。

とりあえず、その次の日に直しにいって、様子を見ることに。
前回の反省としては「差し込むための穴が浅かった」「立てた後の土の補強が弱かった」などが考えられたので、その辺りを重点的に修復。

正直不安もありましたが、それ以上できることもないのでその日は帰宅。

翌日恐る恐る確認しにいくと・・・。

なんと!
倒れていません!

結構な風が吹いていたにも関わらず、なんとか持ちこたえているお米たちに感謝です。

その後、一度も倒れることなく役目を果たしてくれました。(^^)

ということで「お米の乾燥編」は以上です。

あとは、脱穀して、籾摺りして、精米して・・・。
と思っていたんですが、ここでまたしてもアクシデントが!(アクシデントしかないな。笑)

そんな話はまた次回に持ち越したいと思います。

では、今回は以上です。

(しゅんすけ)