自分の身を守らないと何もできない ~防災×暮らし~

自然・暮らし

どうも。しゅんすけです。
2024年1月1日16時10分頃に令和6年能登半島地震が発生しました。
被災された方々の無事を祈るとともに、引き続き情報をキャッチしつつ、これ以上被害を広げないように気をつけていきたいと思います。

我が家の地域にも津波注意報が発表され、避難することになりました。
幸い、現時点では大きな被害もなく過ごすことができています。

まだまだ油断はできない状況ですが、情報収集をしながら過ごしていきます。

その中で、今後の行動とこれからの防災についての考え方を記録しておきたいと思います。
防災は災害が起こる前にするものですが、考え方は被災後も重要になってきますので、どうぞご覧ください。

自助という考え方

まずは、「自助」という考え方です。
防災の世界では「自助」「共助」「公助」という3つの考え方があります。

自助というのは自分を助けると書くことからもわかるように、自分の身を自分で守るということです。
共助は、助け合って他の人のために何かすることです。わかりやすい例では、足の悪い高齢者の方と一緒に逃げるとかも、この共助です。
3つ目の公助は、行政が行ってくれる被災者支援のことです。支援物資や避難所の開設なんかもそうですね。

その中でも「自助」という考え方はとても重要です。
(当然全てが重要ですが、今回は自助にフォーカスします)
まずは自分の安全を確保しなければ、他の人を助けることはできません。

東日本大震災の時は「津波てんでんこ」という言葉が有名になりました。
津波が来るときは、てんでんバラバラでいいので、いち早く高台に逃げろ!という意味です。

自分の安全が確保できていないのに、誰かを助けるために、家に戻ったり、何かを確認しに行ったりして、被害にあった人も数多くいます。

まずは自分の身を自分で守る。
このことを実践するだけで、被害を抑えることができます。

どうやったらできるかを常に考える

で、今回は実際に家族4人で避難することになったわけですが、そういった状態では物の見え方が全く違いました。

必要なものは何か。どこに避難するか。津波の状況はどうか。

色々な情報は流れてきますが、最終的に判断・決断するのは自分自身です。
そんな時、自分の頭で考えて決断する力があることが求められるわけです。

「避難してください!」

昨日の夕方はから、このフレーズを何度も聞きましたが、どこに避難するかとか、どうやって避難するか、そんな具体的なことは言ってくれません。

そりゃ当然で、聞いている人はそれぞれ置かれている状況が違うので、それぞれにとって最適な判断や行動が違うからです。

そもそも「避難≠避難所」ということを理解しておくことが大事。
「避難=安全な場所」です。

そういったことも含めて、自分の頭で考えてどこに、いつ、どうやって避難するかということを判断していくことが大切になります。

暮らしの中に防災を取り入れる

「災害は忘れたころにやってくる」
「災害は人間の都合は考えてくれない」

こういった言葉は、前職で防災教育を指導していた頃によく聞いていた言葉です。
今回の地震はまさに、この言葉を体現したような災害でした。

つい1日前までは、新年を無事に迎えられたことに喜んでいたわけですが、一瞬で不安やストレスにさらされます。

ぼくは防災教育に関わっていた頃に防災士の資格も取得し、色々な知識をインプットしていましたが、実際に被災すると、現実とのギャップや、知識だけでは乗り切れないことも多いと、改めて感じました。

毎日、「今日地震が発生するかもしれない」と不安を抱えながら過ごすわけにはいきませんが、暮らしの中に防災の考え方を取り入れることで、災害が発生した時に、慌てずに行動することができるのかもしれません。

一番強く感じたのは「自分の身を守らなければ何もできない」ということです。
これは、災害時のフレーズのように感じますが、暮らしにおいても同じことが言えます。

自分の大切なものを見失った状態は自分の心を守れていない状態です。
そんな状態では、他人を助けたり、自分のやりたいことを実現させたりすることはできません。

日々の暮らしの中で、自分のことを大切にすることをクセ付けておくことが、被災した時の決断力や行動力を高めてくれるかもしれませんね。

では、引き続き油断せずに暮らしていきましょう。

(しゅんすけ)