火口(ほくち)の自給 ~麻ひもが無い時どうする?~

自給自足・手仕事

どうも。しゅんすけです。
今回はちょっとマニアックなテーマです。(^^)
火口(ほくち)って聞いて何かわかりますか?

イメージがつかない人は、火おこしの時に一番最初に火を移すめちゃくちゃ燃えやすい材料と思ってもらえればと思います。

例えば麻ひもとかですね。
ぼくはメタルマッチで火をつけることがほとんどなので(ライターとかチャッカマン持ってないんです・・・)この火口が結構重要だったりします・・・。

で、今回は、そんな火口の自給にチャレンジしてみました!
ちょっと今までの火おこしに飽きてきたなーと感じている方はどうぞご覧ください。(^^)

メタルマッチでの火おこし

はい。ということで火おこしです。(^^)
というのも、先日家族でキャンプに行ってきまして・・・。

キャンプといっても、地元のキャンプ場に一泊二日のショートキャンプですが。

で、キャンプといえば火おこし!というのは人それぞれでしょうが、ぼくにとってはこれが重要です。笑

とりあえず、火をおこしたくてウズウズしているんです。
(こんな奴住宅街に住んじゃいけません。笑)

まあ、そんな冗談はさておいて、メタルマッチの火おこしですね!
以前、このブログでもメタルマッチについては何度か話していると思いますが、現代の火打石と呼ばれているメタルマッチ。

マグネシウムの棒を勢いよく削ることで、摩擦熱が発生し、火花を散らします。

その火花を麻ひもなどの燃えやすい材料に移すことで火をつけていきます。

慣れるまでは、結構時間がかかりますが、慣れてしまえば一発で火をつけるのも簡単に出来るのが魅力です。
ぼくも、長年愛用してますからね・・・。
結構上手ですよ?笑

でも、最近そんなメタルマッチライフに悩みがありまして。
それは

「初期の頃のようなトキメキがない・・・」ということです。

簡単につけられるのはいいんですが、その結果、ついたときの感動も減ってしまったんですね。
いわゆるマンネリ化というやつでしょうか。

竹を使った火口作り

そこで、思いついたのが「竹を使った火口作り」です。
火口というのは、麻ひもなどをつかって作った燃えやすい素材のことです。
メタルマッチでおこした火花はとても小さいので、薪はもちろん、新聞紙などに移すのもなかなか難しいです。

なので、小さな火花でも燃える「火口」が必要になるわけです。

この火口を、いつもは麻ひもをほぐして作っていたんですが、これを自作できないかと考えたわけです。

で、調べてみると、出てきました。
竹を使った火口作りが!

やり方は簡単で、竹の表面をナイフで削ってあげると、細かく削られた竹の繊維みたいなものが採れます。

その繊維(のようなもの)を火口代わりに、メタルマッチの火おこしにチャレンジです。

まずは、火口の採取です。
竹の表面にナイフを90°であて、前後に動かしていきます。

すると、そんなに力を入れなくても、するすると皮が剥がれていきます。
緑色の部分は、水分を含んでいそうだったので、同じところを何度も削り、乾いた火口を目指します。

20回くらいは往復したでしょうか。
手のひらに「もさっ」と乗るくらいの量になれば、OKです。

久しぶりの足るを知る

では、早速手作りした火口で火おこしです。

手順はいつもと同じで、準備した火口にメタルマッチの火花をぶつけるだけ。

「バチ!」

「・・・」

「バチバチ!」

「・・・・」

やっぱり、麻ひもとは勝手が違います。
一発でというわけにはいきませんね・・・。

それでも、5回くらいメタルマッチの火花をぶつけていると・・・。

つきました!

竹で作った火口にも無事に火がつき、大きな炎を作ることに成功しました。(^^)

やっぱり火おこしは楽しいですね。笑

こんな風に、普段何気なくやっていることや、習慣化されてしまってある意味マンネリ化してしまっていることでも、ちょっと違った目線で見てみると新しい発見があります。

あえて、あれがなかったら、これがなくてもできる?

そんな風に考えてみることで、今の暮らしの中に「足るを知るマインド」を取り入れることも可能です。

ぜひ、普段とはちょっと違ったことにチャレンジしてみてください。(^^)

(しゅんすけ)