どうも。しゅんすけです。
だいぶ寒い日が多くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。秋田県も朝晩はかなり冷え込んできて、重ね着しまくっている日々です。
さて、今回はそんな季節の変わり目にちなんで「秋の七草」についてです!秋?春じゃなくて?と思った人もいますか?「春の七草」は1月7日に食べる七草がゆでご存じの方も多いかもしれませんね。
しかし、秋にも七草があるのです。自然に寄り添った暮らしを実践しているふたき草も、この秋の七草に想いを馳せてみたいと思います。
秋の七草の由来
秋の七草は、春の七草と同じく、七種類の草花で構成されています。
- 萩(ハギ)
- 薄(ススキ)
- 桔梗(キキョウ)
- 撫子(ナデシコ)
- 葛(クズ)
- 藤袴(フジバカマ)
- 女郎花(オミナエシ)
これらの由来は万葉集だと言われています。
奈良時代の貴族、山上憶良(やまのうえの おくら)が、「秋の野に咲く草花を指折り数えてみれば、7種類ある」と詠んでいます。それらがこの7種類の草花ってことですね。
ただ、草花に詳しい人だと「ん?」と感じたのではないでしょうか。そうです。秋に咲かない花も混ざってますよね。
撫子は4月頃~、桔梗は6月頃~開花なので秋の花とは言い難いですね。ただ、当時とは暦の数え方が違うので、秋と言えば7~9月。今とは気候も違うでしょうから、奈良時代にはこれらの花が全て咲いていたのかもしれません。
そんな自然の変化を知ることができるのも面白いです。
秋の七草を知りましょう
では、それぞれ紹介をしていきます。
実は秋の七草は、とても実用的な草花で、知っていれば色々と活用できるみたいなんです。
★萩(ハギ)
萩はマメ科の植物で、育ったものは屋根や壁の材料になり、染物やお茶、家畜のエサなどに活用されていたようです。
草木染めをすることがあるので、萩でも染めてみたいですね。
「花言葉」
思案、内気、想い、前向きな恋、柔軟な精神
柔軟な精神っていうのがいいですね!足るを知る暮らしでも大事にしたい精神です。
★薄(ススキ)
秋の七草の中では一番イメージしやすいんではないでしょうか。穂先が動物の尻尾に似ていることから別名「尾花」。生命力が高く、痩せた土地でもじゃんじゃん生えてきます。古くは縄文時代から日本にある植物らしいです。活用の幅も広く、わらじ、すだれ、ほうき、家畜のエサや燃料の他、茅葺屋根の材料としても使われていたみたいですね。
「花言葉」
勢力、生命力、活力、悔いなき青春、心が通じる
見た目からは生命力をそんなに感じないなんて思ってしまいましたが、本当に強い植物って派手さはなく、地味に省エネで生きることができるんですよね。人間にも通じるかも??
★桔梗(キキョウ)
若芽は食用、根は薬用として活用されてきた植物です。根を干してから粉状にして飲むと咳止めに効果があるらしいです。桔梗の花を家紋としていた家もあるので、それくらい人々に親しまれた植物だったのかもしれません。
「花言葉」
清楚、気品、誠実、従順
桔梗の花は?って言われて即答できる自信はありませんでしたが、今回調べてみて結構好きになりました。気品っていう花言葉が似合う花ですね。
★撫子(ナデシコ)
我が子を撫でるような気持ちにしてくれるから「撫子」という名前がついたと言われる植物。薬としても活用されていて、むくみがとれる漢方としても使用されていたようです。
「花言葉」
純愛、無邪気、才能、大胆
「大和撫子」ってここからきてるんですね。知れば知るほど、自然と生活が繋がっていますねー。
★葛(クズ)
マメ科で蔓性の植物。咳止めで有名な葛根湯は、この葛が原料です。その他も葛餅や葛切りなど馴染みの深いものが多い印象です。一方繁殖力が高いので、農作物が被害にあって厄介者扱いされることもしばしば。
「花言葉」
治癒、活力、根気、勢力、芯の強さ
葛は、蔓を採取してザルや籠を編みたいので、長い付き合いになりそうです。
★藤袴(フジバカマ)
乾燥させると独特の香りがあり、入浴剤としても用いられていたようです。現在では絶滅危惧種に指定されていて、野生のものはほとんど見ることができないそうですね。
「花言葉」
遅延、躊躇、思いやり、優しい思い出
絶滅危惧種って聞くと、大事にしなきゃ!と思うこともあると思うんですけど、本来全ての植物に言えることですよねー。
★女郎花(オミナエシ)
日当たりのいい低山に生えている植物。解毒作用や、利尿作用があります。現在では減少傾向にある植物ですので、大切にしていきたいですね。
「花言葉」
美人、親切、心づくし、約束を守る
女郎花の名前の由来は、その美しさが美女の美しさを圧倒するためという説があるほど、美しい花として親しまれたみたいです。先日プロのガイドの方に教えてもらって見てきました。
自然についてもっと知ること
はい。ということで、今回は「秋の七草」についてでした。
なかなか普段は意識することがないかもしれませんが、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけでいいから自然に目を向けると色々なことがわかったり、スッと心が軽くなったりするから不思議です。
現在ふたき草では、足るを知る暮らしの中で「自然に寄り添った暮らし」というものも実践しています。だって人間も自然の一部ですから、自然を無視して生きることの方がよっぽど不自然です。
自然をもっと知り、その中で暮らしを作っていくことができたら楽しいだろうなーと考えながら今後も活動していきます。
では、今回は秋の七草についてでしたー。
また明日。
(しゅんすけ)