アケビのつるを使って―――。

自給自足・手仕事

どうも。しゅんすけです。
昨日、アケビのつるを使ってこんなものを作りました。なんだかわかりますか?正解は・・・・。
そうです!「そばざるです!」
え?見えませんか?ぼくにも見えません。笑
以前、籐を使ったコースターを作ったことをきっかけにつる細工にハマっておりまして。いつかは持ち手のついた籠(バスケット)を作りたいなーと思っているぼくの、つる細工体験記です。

アケビのつるを使った「そばざる」作りに挑戦

昨日、アケビのつるを使ってそばざる作りに挑戦しました。娘の「お腹すいた」攻撃にもめげずに、午前中に一気に仕上げましたー。(お昼ご飯もちゃんと作りましたよ)

アケビのつるは、以前つる細工のワークショップを受けた時にいただいたものを使用。(山形県酒田市の中山間地にある山元地区の魅力を発信しているやまもと里山ビジネス部さんのワークショップです)

つるは乾燥して扱いにくくなっているので、水につけて少し柔らかくしますが、どのくらい浸けたらいいのかは不明だったので、触りながら1時間くらいで終了しました。でも、今思えばこの時間が短かったんでしょうね。作っている時にポキポキ折れちゃって、つるをいくつか無駄にしちゃいました。



図書館で借りてきた本を見ながら、井桁組みという方法で編みはじめ、ぐるぐると編んでいきます。クセのついたつるは、思うように動いてくれませんが、まあそんなことは今までの経験でわかっていたこと。つるたちをなだめすかしながら、時には優しく、時には強引に誘導していきます。



さて、そんな格闘を続けて計1時間くらいですかね。待望の「そばざる」が完成!
ん???

できあがったのは「まるいかご?」

完成したのは「まるいかご」でした。笑
まあ、わかってましたよ。作りながら。「なんか思ってたより平らじゃないなー」ってことくらいは。

でも、作り始めたら後戻りはできないし、とりあえず作りきってみないと見えない景色があるというのが持論なので、気にせず制作に打ち込んだだけです。その結果が「まるいかご」なだけです。

こうなったら、最初からまるいかごを作る予定だったことにしようかとも考えましたが、完成した作品を妻に見せた時「すごい!まるいかご!」と先に言われてしまったので、「いや、そばざる―――」とあえなく自白。(自分から言うならいいけど、他人に言われると本当のことを言いたくなる)

よーく見ると、つなぎ目の部分とか、末端の処理とか、雑なところがたくさんありますが、家で使う用だったら問題ないレベルだと思います。

しかも、つるが乾燥しきると硬い。かなり丈夫に出来上がったので、うちの息子でも破壊するには相当な労力が必要でしょう。結果的には、中に何を入れようか今から楽しみにしています。

籠作りへの道のり

で、作ってみて感じたことは色々とありますが、籠作りへの道のりはまだまだ険しそうです。

まずハードルが高いのは材料調達。どんな素材を使うかにもよりますが必要な量の材料を集めることが大変ですね。我が家のすぐそばに、「葛(くず)」がたくさん生えていて、この葛もつる細工の材料になるので、いつか使ってみようかなーと思っています。

次に難しいのは、作り方ですね。本なんかを読んでいても「~~編みで編み進める」とか普通に書いてますけど、「いや、その~~編みがわからん」ということはよく起こります。(ぼくは独学で作ることが多いので、その辺は適当に流しながら作っちゃいますが)

最後は「技術」ですね。誰もが最初は初心者で、上手くいくはずなんかないのに、上手にできないと完成までもっていけない人をよく見かけます。ぼくは下手でもなんでも、たとえ「まるいかご」でも完成させることに意味があると思っているので、手は止めません。

そうすれば、次はもっと上手になりますし、何より完成して楽しいので、次も作ろうと意欲が湧きます。

ちなみにぼくは器用な方ではないです。器用の定義にもよりますが、子どもの頃から初めてやることを、友達より上手にできるタイプじゃなかったです。でも、その後の取り組み方が違うんですよね。

なんていうか、「できるようになることを本能的に知っている」タイプなので、どんなことでもとことこんやりこみます。そうするといつのまにかできるようになっていくって感じです。

少し教育の話をすると、子どもに関わる人で「お前にはできない!」って言う人いないじゃないですか。(やばい指導者とかなら言うのかな)
なのに、大人って(自分にはできない)って思うこと多くないですか。これに昔から矛盾を感じていて。子どもにもいうなら自分にもだろということで、ぼくは「自分は何でもできる」と言うようにしています。

使い方を間違ったら、ただの自意識過剰ですが、これは誰に対しても使ってる言葉です。「やればできる」けど「やらなかったら絶対にできない」
もっと言えば「できるようようになったらやろう」と思っていても絶対にできない。だって、やるからできるようになるんだから。

なんかややこしくなっちゃいましたが、「為せば成る、為さねばならぬ何事も」ってことです。(まとまってないかな)

まあ本題に戻すと。いやー。つる細工面白いです。めちゃくちゃ上手に作れるようになったら売ってみようかな。売れるような作品を作れるようになるにはどれほどの練習が必要なのやら。

いつかは目標の籠を作れるように精進します。

クリに付いている白いのはカビではなく霜です。

(しゅんすけ)