どうも。しゅんすけです。
今日は「足るを知る教育」シリーズその2です。(^^)
次回予告の通り、「成果ではなく結果を意識する」です。
一見すると、同じような意味にも見えますが、ふたき草ではこの2つを明確に区別しています。
ビジネスの世界では「成果」という言葉が使われているイメージがありますが、実は教育の世界にも「成果」が広がっています。(学校教育にせよ青少年教育、なんなら家庭教育にさえ)
今日は、そんな成果と結果の違いについても説明しながらお話できれば思います。
では、ご覧ください。(^^)
成果主義
ではまず、成果主義についてです。
成果という言葉を辞書で調べると「あることをして得られた良い結果のこと」と書いていありました。
まあまあ想像通りですね。笑
冒頭でも紹介したビジネスの話で言えば、自分が行った仕事がどれだけお客さんを満足させたかとか、営業の仕事なら、どれだけ人を集められたかとかですかね。
これを教育の世界で考えてみるとこうなります。
「受験勉強を頑張って志望校に合格した」
「カレー作り体験で美味しいカレーを作ることができた」
「チームビルディングに参加してチームワークの大切さを理解した」
そして、これらの成果を達成するために指導者も色々と考えるわけです。
万が一それらの成果が出なかった場合「失敗した」という雰囲気の中、教育活動全体がネガティブな感じになってしまいます。
これが成果主義です。
望む結果以外は「×印」が付けられ、それ以外は認めないって感じです。
結果主義
一方、結果主義についてです。
これまた辞書で調べてみると「ある物事や行為から生じた状態」と出てきます。
成果との微妙な違いがわかりますでしょうか。
成果は良い結果だったのに対して、結果は状態なんです。
その状態は自然のもので、別に良い悪いがあるわけではない。
微妙な違いですが、この点が重要です。
先ほどの例で考えてみましょう。
「受験勉強を頑張って志望校に合格した」
→志望校に合格しなかった(これも結果)
「カレー作り体験で美味しいカレーを作ることができた」
→カレーがまずかった・・・(これも結果)
「チームビルディングに参加してチームワークの大切さを理解した」
→チームワークが乱れた(これも結果)
こんな感じでしょうか。笑
あくまで「これも」なので、必ずしも悪い結果が「結果」なわけではありません。笑(ややこしいな)
つまり、結果主義とはいい結果を出すことにだけ意識を向けるのではなく、悪い結果も自分が作り出した状態として受け入れることを大切にしているということです。
そうすることで、その結果から原因を考えたり、次につながるステップになったりします。
ふたき草では、この「結果」にこだわった教育をしていきたいと考えています。(^^)
成果ではなく結果を意識する
はい。ということで成果と結果の違いについてでしたが、ここまで聞いても「成果主義だって、成果が出なかった時になぜ成果が出なかったか考えれば、次につながるんじゃないか?」という反論をお持ちの方もいるかと思います。
もっともな反論です。笑
ぼくも長年考えてきました。
成果主義がなんでイマイチなのか・・・。
(場合によっては良いこともあるんですよ?)
で、ぼくが辿り着いた現在の答えとしては、
成果主義だと「とりあえずやってみる精神」が養われない
ってことが良くないんだと考えています。
どういうことかというと、成果主義は成果を出すことを目的としています。
そのため、チャレンジ精神が失われるんです。
「成果がでなかったらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
「上手くいかなかったら怒られるかも」
成果主義は、こんな感じで学習者を委縮させます。
その結果、成果が出ることがわかっている選択しかしなくなるんです。
自分の知っている方法、他の人が成功しているやり方、攻略本に書かれているやり方・・・。
身に覚えないでしょうか。
他の人が良いと言っているから、良いものだと思い込むとか、レストランのレビューを見て、評判の良いところを選ぶとか。
それらも、もしかしたら成果主義の一端かもしれませんね。
別にレビューを見ることが悪いと言っているわけではなくて、そういったものをリサーチすることは大事なことですし、実際参考になりますしね。(^^)
でも、成果をあげる(この場合であれば美味しいご飯を食べること)ことだけ意識していたら、疲れちゃうと思いませんか。
たまには、適当に入ったレストランで不味いご飯を食べるのも経験です。笑
その時「損した」と思うのか「これはこれでいい経験」と思えるのかは、その人が決めることです。
結果主義は、結果を出すことを重視しているんです。
言い方を変えれば「行動」することを大事にしています。
行動は人生を豊かにしていくために必要不可欠なピースです。
でも、その行動を制限しているのは成果主義です。
成果が出ることしか行動できないようになっているからです。
一方、結果主義であれば、結果を出すことを目的にしているので、行動の制限は受けません。
なんなら行動の結果どんなことが起きるかわかっていない状態でもいいんです。
自分でもわかっていない状態なら成果なんてことを考える必要もないですしね。(^^)
で、たまたま出た結果が自分にとって良いものだったら成果かもしれませんし、悪いものだったとしても、こういう行動をしたらこういう結果が出るんだってことはわかります。
どちらにせよ、行動していない人に比べると一歩リードできるんです。
はい。ということで「足るを知る教育」その2でした。
前回の正解と最善の話に通じる部分も多かったと思います。
同じことを言っているようで、微妙に違うことを言ってたりしますので、ぜひどちらもご覧ください。笑
では、次回は「成功主義ではなく失敗主義になる」です。
今回は以上です!
(しゅんすけ)