どうも。しゅんすけです。
今回は足るを知る暮らしの本質的な話をひとつ。
「正解を探さない暮らし」です。
ぼくは、今の暮らしを始める前は、青少年教育の世界で8年間働いていました。
子どもたちの宿泊体験学習のサポートをしたり、自前で教育事業(2泊3日のキャンプとか)を企画したり―――。
けっこう充実した毎日を送っていました。
でも、そんな前職時代に強く感じたのは、「教育には正解もゴールもない」ということです。
こういう声掛けをしたら、絶対に子どもが伸びる~なんていう魔法の言葉があるわけではないし、どんな子でも必ずやる気にさせるっていう人もいないと思います。
万人受けする教師はいないっていうのは、ぼくの持論ですが、やっぱり教育に正解はないんだと思います。
ということで今回は、そんな経験から考える暮らしの正解についてです。(^^)
興味のある人はぜひご覧ください。
暮らしの正解とは?
ではまず、暮らしの正解について考えてみます。
暮らしに正解ってあるんでしょうか?
ちょっとだけ想像してみてください。
・
・
・
・
はい。
どうでしょうか。
これはぼくの想像ですが、「正解はない」と心の中で答えた人が多いのではないかと思います。
でも、本当にそうでしょうか?
というか、本当にそうやって暮らしていますか?
多くの人は、正解を無意識のうちに探しています。
例えば、我が家のブログの常連「なんちゃって料理」たち。
カレーライスを例にとってみましょう。
ふたき草では、パッケージフリーと自給自足の観点から、カレーライスのルーは買わないことにしています。(ルールで決めたんじゃなくて、買わなくなったの方が正しいかもしれません)
なので、クミン、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラなんかを調合して、カレーを作るわけですけど、以前よくあったのが「美味しいけど、カレーにするにはもうちょっと○○した方がいいね」みたいな会話です。
どういうことかというと、「カレーライスの正解」を探していたんですね。
いわゆる「普通」ってやつです。
でも、カレーの正解ってなんでしょうね。笑
ちょっと哲学的な話にも聞こえますが、カレーにも正解はないはずです。
市販のカレールーだってそれぞれに味が違うし、カレー屋さんだってレシピが違う。
基本的なことにプラスαで、美味しいカレーを作っているんです。
同じカレーじゃないんです。
だからこそ、正解っていうのはなくて、自分がどう感じるかっていうことだけなんです。
むしろ、ありもしない正解を探し続けると、これは辛いです。
だって正解ないですからね。笑
1+1=2っていうのは、子ども達でも知っている「正解」です。
(奥深い数学の世界では正解とは言わないかもしれませんが・・・。)
そんな誰しもが知っている正解を求めていては、暮らしは豊かになりません。
唯一の正解は「自分の感覚」だけです。
常に最善を考える
では、そんな正解のない世界でどうやって暮らしていくかというと、「常に最善を考えて暮らす」ということです。
正解はありませんが、その時点での最善はあると考えています。
自分は何がしたいのか、そのしたいことを達成するためにはどんな課題があるのか、そして自分には何ができるのか・・・。
そんなことを考えながら暮らしていると、心がワクワクしてきて、日々の暮らしが楽しくなってきます。
最善っていうのは、最も善いと書きますが、この言葉の良いところは、「その時点で」っていう考え方が隠れていることです。
だからこそ、最善はどんどん変化していきます。
その時の自分の考え方、置かれた状況、社会情勢。
様々な環境の変化に合わせて、最善も変化していきます。
つまり、暮らしの最善を考えるっていうのは、その時点で、最も善い暮らしをしていくってことになります。
何かと比べて落ち込んでいても始まりません。
自分自身の暮らしを見つめて、最善を探していくことが重要なわけです。(^^)
正解を探さない豊かな暮らし
ということで、今回は「足るを知る暮らし」の話でした。
ちょっと硬い感じになってしまい申し訳ありません。笑
でも、こういった暮らしの考え方って、いわゆる価値観の話で。
なかなか自分で気がつくことはできない問題でもあります。
気がつくことで、何かが変わるきっかけになるかもしれないし、ならないかもしれない。
存在しない正解を探すのをやめて、身近な最善を見つけるようになってから、ぼくたちの暮らしは豊かになりました。それも心が豊かな暮らしです。
ぜひ、正解を手放してみてください。(^^)
では、今回は以上です。
PS.
前職時代、大学生と一緒に火おこしをしていたら、上手く火が起こせないグループのとある女子大生が「教科書が欲しいー!」と叫んだのを強く覚えています。笑
教科書=悪ではありませんが、正解主義はこんなところまで、浸透しているんだと、ちょっとゾッとしました。
正解ではなく、自分が何をしたいのか・・・。
そんなことを考えられる人を育てたいと強く思っています。(^^)
(しゅんすけ)