竹細工体験(竹コップ&竹トンボ) ~指導者は子どもを楽しませなくていい~

教育・子育て・遊び

どうも。しゅんすけです。
2024年1月12日。
新年一発目で、地域の公民館で開かれた子ども達の体験会の中で、「竹細工」の講師をしてきました。

今回提供したのは竹コップ作り。
一応竹トンボも準備しましたが、こっちは時間の関係上、竹串をさしこむだけなので、実質的には竹コップ作り体験となりました。

小学1年生から6年生と幅がある中での指導は、いつもと違った難しさもありましたが、子ども達は最後まで諦めずに自分だけの竹コップを作ってくれました。(^^)

竹コップの作り方

ではまず、簡単な竹コップの作り方です。
とはいえとっても簡単なんですが・・・。笑

手順は以下の通り。
・直径5cm程度の竹を準備する
 ※必ず節があるものを
・節から竹が元々生えていた方へ3cmくらい下に一周テープを巻く
 ※竹をまっずぐ切るための目印
・テープに合わせて、のこぎりで切る
・切った方向とは反対側5cmくらい上に一周テープを巻く
 ※作りたいコップの大きさに合わせて自由に
・テープに合わせてのこぎりで切る
・飲み口の部分を紙やすりで削ったら完成

こんな感じです。
竹は節がコップの底の役目を果たしてくれるので、2か所切るだけでコップが完成してしまいます。

アウトドアなんかで使っても、雰囲気が出るのでおすすめですよ。(^^)

今回は時間がなかったので、そこまでできませんでしたが、長持ちさせようと思ったら、熱湯などに入れて「油抜き」するとカビることを防いでくれます。

子どもが「自分で楽しむこと」を支援する

当日は、子ども達が嬉しそうに作っている姿が印象的でした。
実は、当日を迎えるまで少しだけ不安もありました。

というのも、今回は高学年の参加もあったので、竹コップ作りだけだと飽きちゃうかな?と心配していたわけです。

そもそも小学1年生から6年生までを対象に事業をした経験が少なかったので、どのレベルに合わせて実施するかという問題が初めからありました。

で、結局落ち着いたのが「竹コップ」だったわけですけど。
当日迎えるまでは「どうかなー」と少し思っていたのが正直なところです。

でも、当日はいい意味で裏切られました。
子ども達は、高学年も含めて一生懸命のこぎりで竹を切っていましたし、切り終わったコップに絵を書いたり、名前を書いたりして楽しんでいたのでホッとしました。笑

つくづく、大人の不安は的外れなことが多いことを学びましたね―――。

今回の経験を踏まえて、ふたき草として大切にしたいことは何かってことを改めて考える機会になりました。

ぼくたちは足るを知る暮らしの実践と情報発信、人生に夢中になれる人の育成なんかを、活動の核として考えているわけですが、「人生に夢中になる」っていうのは、自分が何をしたいかってことを認識することから始まるわけです。

それは、大人が準備した面白い何かの中で、子ども達が受け身になることではなくて、大人が準備した環境の中で、どうやって楽しみを見つけていくか、もっと言えば作り出していくかってことなんだと思います。

だからこそ、ぼくたちは準備しすぎないし、余計な口出しはしないし、多少違うことをやっていても気にしません。

例えば今回。
竹コップじゃなくて、両方に穴の開いた「筒」を作りたいと言った子がいたとしたら、ぼくは普通に「いいよ!作ってみ!」と言ったと思います。笑

別に筒が作りたければ作ればいいし、自分で作りたいって思ったものを作った方が、大人に作りなって言われた物より、はるかに価値があると思うからです。

指導者は、子ども達を楽しませる「エンターテイナー」である必要はありません。
あくまでも、子ども達が主役で、子ども達が「自分たちで楽しむ」ことが重要なので。

子ども達が自分で楽しむ力を身につけさせてあげて、自分たちで楽しみを見つける支援をしてあげるだけでいいんです。(^^)

自分で作った竹コップ

はい。ということで、自分で作る竹コップでした。
当初は「みんな楽しめるかな?」と不安に思っていた内容でしたが、振り返ってみれば、竹コップにしてよかったなと思うことができました!

やっぱり、自分で作ったという達成感がいいんでしょうね。
その気持ちは、ぼくが良く知っている気持ちです。
子どもの頃は、とにかくなんでも自分でやりたい人だったんで。笑
(大人が手を出すと不機嫌になるような子どもでした・・・。)

今は何かと制限が多い時代です。
どの程度の子がのこぎりを好きなだけ使ったことがあるんでしょうか。

今回の体験を通して、少しでも「自分で楽しみを作り出す」ことを好きになってくれたらいいなーと淡い期待を込めて、締めたいと思います。(^^)

では、今回は以上です!

PS.
こんな感じの講師は、依頼があって、お互いの想いが一致すれば積極的に協力したいと考えています。もし、「こんな体験できませんか?」などの要望があればご連絡お待ちしております。(^^)

(しゅんすけ)