どうも。しゅんすけです。
竹トンボの大量発注がありました。
週末に予定されている子ども達の体験イベントで、竹細工の講師を依頼されていたんですが、当初やる予定だった竹カップに加えて、先方の強い希望により「竹トンボ」も作ることになりました。
とはいえ、時間や道具も限られている中、いちから竹トンボを作ることは現実的ではないので、羽はぼくが生産します。
いやー。
つくづく安請け合いするもんじゃないですね。笑
思ったよりハード・・・。
まあ、子ども達が楽しんでくれるなら、この程度なんてことありません!!(そういうことにしときましょう。)
なんともネガティブなことを言ってしまいましたが、作る過程で色々なことを考えましたので、興味のある人はどうぞご覧ください。(^^)
30個の羽を作ります・・・。
ということで始まった竹トンボの羽作り。
以前のブログでも書きましたが、竹トンボは「作るのはちょっと難しい、遊ぶのもちょっと難しい」おもちゃです。
個人的にはこういう「面倒くさいおもちゃ」が大好きで、簡単には楽しませてくれないから、どうやって楽しんだらいいか自分で考える機会を与えることができますよね。
現代のおもちゃを悪く言うつもりはありませんが、余地はないと思っています。子ども達が考えたり工夫したりする余地が。
これだけ魅力的で刺激的なおもちゃが溢れる現代においては、そうでもしないと、子ども達に興味すら持ってもらえないのだろうと心中はお察ししますが・・・。
まあ、その話は今回の本質ではないので置いといて。
竹トンボの羽を30個作ることになったわけです。
簡単な作り方は以下の通り。
・竹を15cmくらいに切り出す
・切り出した竹を3cmくらいに割る
・縦横の中心にキリで穴をあける
・写真のような羽になるように、両面をナイフで削る
・全体のバランスを整えて完成
※竹トンボはバランスが重要なので、よく飛ぶものを作ろうと思ったら、長さをしっかりと測った方がいいと思います。
工程はこんな感じで、一つ作るのに5~10分くらいですかね。
なので、30個作ろうと思ったら、最低3時間くらいは没頭しないとだめですね。笑
やるだけ上手くなっていく
まあ、そんな感じで作り始めたわけですが、いざ始まってみると、物作り好きな性格が幸いして、楽しく作業開始です。
元々何か作るの好きなんでしょうね。
自分ではそんなこと思ってませんでしたが、この暮らしを始めてから、そのことを強く感じるようになりました。
好きなことだけしてていいよーと言われても、きっと何か作ると思います。笑
で、何十個も作っていると、当然徐々に上手くなってくるから面白いです。
単純作業の繰り返しって、いざやってみると全然繰り返しじゃないんですよ。
始めた頃は、腕に無駄な力が入っているから疲れるし、竹も綺麗に削れない。
でも、だんだん慣れてくると、少しの力で綺麗に削ぐことができるようになるので、疲れにくくなるし、出来上がった羽も飛びそうなものに仕上がります。(まだ飛ばしてないので、「飛びそうな」です)
なんでもそうですが、やったらやっただけ上手くなるんです。
これに例外はないです。
人それぞれ、得手不得手があるので、上達のスピードの差はありますが、必ず上達していきます。
実は、ある程度上達してきた後に、やるほどに下手になっていく現象というのもあるんですが、これも、長い目で見れば上達するためのプロセスですので、やっぱり上達していくわけです。
そんな風に「やるだけ上手くなっていく」ということを自覚しているだけでも、何か新しいことを始める時の後押しになってくれるかもしれません。
技術は持つものじゃなくて磨くもの
今回の竹トンボに限らず、技術って言うのは「持つ」ものじゃなくて「磨く」ものだと考えています。
「技術を持っている」
って言いますけど、技術を持っていない人はいなくて、磨いているかどうかに違いがあるだけです。
先ほども言いましたが、やれば必ず上手くなっていきます。
磨けば必ず輝きが増すんです。
当たり前のことですが、
「私にはできない」
「向いていない」
「センスがない」
こんな言葉を聞くたびに、自分の可能性に蓋をしてしまっている人が多いことに驚きます。
別にやりたくないことを無理にやる必要はありませんが、最初から無理と決めつけて、一歩踏み出すことを躊躇するのはもったいないなとも思います。
竹トンボに始まる面倒くさいおもちゃの話ではないですが、現代はインスタントな成果が求められがちです。
(インスタント=手間がかからない、すぐにできること)
ではなく、ゆっくりと着実に積み上げる技術というものに目を向けてみるのもいいものです。(^^)
はい。ということで、竹トンボの羽作りの話でした。
今日中に、あと10個は作らないといけないので、ブログはこの辺で失礼します。笑
では。
PS.
ブログ書きながら才能のある人と、ない人の「登り方」の話を思い出しました。
才能のある人は斜めになっている坂を登っているので一歩一歩は足を上げなくても登れてスイスイ進む。
一方、才能のない人は、階段を登るイメージで、一歩一歩は足を上げないと登れない。
なので、才能がある人の方が早く上に行けるんだけど、何かの拍子に躓いたら、才能のある人は転がり落ちてしまうのに対して、才能のない人は、一段落ちるだけ。
そんな話でした。
ちょっと話は違いますが、インスタントな成果ってこういうことだと思います。
なんでもかんでも、手間を省略していったら何もできなくなってしまうので、ちょっとでも自分でできることを増やしていく。
そんな暮らしを続けていきたいです。(^^)
(しゅんすけ)