直して使うのが当たり前だった時代

自然・暮らし

どうも。しゅんすけです。
先日、地域の方々が定期的に行っている集まりに参加させていただきました。
地元にずっと昔から住んでいる方々ですが、とにかく明るい!そして元気!笑

なんか、こうやって歳を重ねていきたいなーなんて思っちゃうくらいでした・・・。

で、今回はその集まりで「お餅つき」をお手伝いしました!
ちょっと早いお正月気分を味わえて最高でしたよ。

その中で、足るを知る暮らしに活かしたいものを発見したのでご紹介です。(^^)

久しぶりの餅つき

ということで、お餅つきです。

一応経験はありましたが、普段からやっているわけではないので、段取りはうろ覚え・・・。
とりあえず「体力提供」ということで、頑張りました!

でも、いざ始まってみると、なんとなく「こんな感じだったはず」って感じで体が動くもんです。
久しぶりでしたが楽しく餅つきできました。

しかも、餅をこねている時には、周りの奥様方から「上手!上手!」なんて褒められるものだから、調子に乗って張り切ってしまいました。笑
(みなさん人を乗せるのが上手い・・・。)

中には「レジェンド」と呼ばれる奥様もいて、その人が餅つきの合いの手をやると、手つきから何から全然違う!
技術ってものは誰にも奪われない自分だけの資産ですよね。

まあ、そんなこんなで美味しいお餅を食べることができました。
自分でついたお餅はやっぱり味が違いますね。(^^)

年季の入った「きね」と「うす」

はい。で、今回の本題です。

今回は餅つきだったので当然「きね」と「うす」を使いました。
きねが餅をペッタンペッタンやる棒?の方で、うすが餅を入れる丸い大きな入れ物です。(うすは、さるかに合戦に出てくる方ですね)

この地域では昔から餅つきをされてきたみたいで、きねとうすもだいぶ年季が入っていました。
それを象徴していたのが「きね」の接合部分。

写真で見てもらえばわかると思うんですが、実際に餅をつく太い棒の部分と、持ち手の部分を結合する箇所を別の木を打ち込んで直してるんです!

これ。すごくないですか?

以前読んだ山暮らしの本の中でも、鉈の直し方が載っていましたが、実際に見たのは初めてでした。
物を大事に使うってことは、昔から受け継がれてきた大切な文化ですね・・・。

直して使うのが当たり前

でもきっと、これを直した人にこのことを言っても「ポカン」だと思います。笑

だって、物を直すってことはきっと日常だっただろうし、すごいことでもなんでもなかったはず。

例えば、ぼくたちが歯を磨いてるのを見た人に「すごい!なんだその画期的な衛生管理は!」と言われて引くのと同じ感覚じゃないでしょうか。(ちょっと極端かもしれませんが。)

まあ、どちらにせよ、物を直して使うっていうことが当たり前の価値観が60年前にはあったはずです。

今は、大量生産、大量消費の時代です。
果たして世の中は豊かになったのでしょうか。

そんなことを改めて考えるきっかけをくれた、とても美しい「きね」と「うす」との出会いでした。(^^)

では、今回はこんなところで失礼します。

PS.
きねとうすって買ったらいくらくらいだと思いますか?
欅(けやき)とかを使うことが多いらしいんですが、さっきネットで調べたら、安いもので70,000円くらいでした・・・。(高いと30万を超える物も!)

昔は自分たちで作ってたんでしょうかね?

いつか作ってみたいなーと「少し」思いました。(^^)

(しゅんすけ)