どうも、しゅんすけです。
2023年9月末に幼児の親子が集まるイベントで体験ブースを出展します。今回は、昔ながらの竹鉄砲遊びを計画しているので、試しに作ってみました。
竹鉄砲作り
皆さんは竹鉄砲で遊んだことはありますか。実はぼく、子どもの頃にこれで遊んだ記憶ないんですよね。というか、そもそも「竹林」を見た記憶がない。
幼少期は全く気にしませんでしたが、大人になり仕事で関東や関西に住むようになって、竹がぐっと身近になって「竹ってこんな近くに生えるんだ」と思ったのを覚えています。その時知ったんですが、北海道って寒さのせいで竹がほとんどないそうです。(あとゴキブリもいない。24歳で初めてゴキブリ見た時はテンション上がったなー)
さて余談が長くなりましたが、竹鉄砲の話です。
竹鉄砲とは竹筒を銃身、丸めて濡らした新聞紙などを弾にした竹で作るおもちゃの鉄砲です。筒の両端に詰めた弾の片方を、別で作った押し出し棒で押し込むと、空気圧で「ポン!」と良い音を出しながら前の弾が勢いよく飛び出す仕組みです。
弾は、良いサイズの木の実なんかでもできるそうで、要は筒の中から空気が漏れないようにできればいいわけです。
作るのは簡単、遊ぶのはちょっと難しい?
ということで早速製作に取り掛かりました。製作期間はなんと「5分」―――。
竹を切って銃身を作り、押し出し棒をちょうどいい大きさに切るだけ。とっても簡単でした。
ただ今回は試作なので、押し出し棒は適当に作りましたが、押しやすさや空気漏れを少なくするためには、もう少しちゃんと作ったほうがいいですね。
月末の体験ブースでは、子どもたちが遊べるように、改良したバージョンを持っていくことにします。
じゃあ、遊ぶ方はどうかというと少しコツがいります。
まずは弾作りです。竹筒の中で圧力を作らないといけないので、隙間ができないような大きさの弾が必要になります。そして、その弾を銃身にきれいに詰めたら、押し出し棒でまっすぐ押し出します。棒の形状にもよると思いますが、この時変な押し方をすると空気が抜けて上手く飛び出しません。
遊びの自給自足
一昔前まで、YouTubeやゲームなどの刺激的な娯楽が少なかった時代は、こうやって日々の遊びも「自給」してたわけです。
シンプルな構造で簡単に作れて、遊ぶのはちょっと技術がいる。複雑な構造で自分で作ることはできないけど、遊ぶのは簡単な今のおもちゃとは正反対です。
以前よんだミヒャエル・エンデの「モモ」でこんな文章が出てきます。
とりわけこまるのは、こういうものはこまかなところまでいたれりつくせりに完成されているため、子どもがじぶんで空想を働かせるよちがまったくないことです。
モモ ミヒャエル・エンデ作
これは、時間どろぼうたちが用意した高価なおもちゃに戸惑っているシーンで出てきます。確かに完成されたおもちゃ、遊びは子どもたちを刺激し、興奮させ、夢中にさせます。でも、そういったものは、自分で考える余地・余白がないし、壊れてしまったら自分で直すなんてこともできません。
反対に、ただの木の棒なんかは子どもたちを興奮させることは少ないかもしれませんが、想像力を働かせ剣になったり、杖になったり、バットになったり、場合によっては魔法のステッキになることもあります。万が一折れたら折れたで、一瞬で別のおもちゃに変化するでしょう。
こんな風に「遊びを自給」することって、「自分の頭で考える」ことだと思っています。どうやったら自分で自分を楽しませることができるか。そんなことを子どもたちに感じてもらえるように、月末の体験ブースに向けて竹鉄砲作りを頑張りたいと思います。
(しゅんすけ)